しゃぶしゃぶ

塀の中の懲りない面々のしゃぶしゃぶのネタバレレビュー・内容・結末

塀の中の懲りない面々(1987年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

サイコーだった!

ギャグ偏重の刑務所映画でめちゃくちゃ好きだった。ヤクザな藤竜也とシャバで待ってる小柳ルミ子の関係が主軸なんだけど、“懲りない面々"も楽しい。マラソン大会の日に脱獄して、大会に混ざって走って恋人に会いに行った、みたいな挿話だったり、野球強い刑務官、ボコされるが粋な刑務官、シャバに出たけど借用書食って刑務所に逆戻り→みんなでガハハとかとか、諸々の人間関係も良かった。何よりも、これだけの質量を90分にまとめる手腕が凄まじい。同じく、脇役の挿話でドラマの幅を出した『ショーシャンクの空に』より50分短い。

藤竜也から言伝を預かった植木等、両親との面会(低めのカメラ、藤竜也の背中越しに両親の顔を捉える長回し)etc...における叙情も素晴らしい。
原作は読んだことないけど、“口笛を禁止する"がセンスすぎる。口笛を吹く植木等ニヤリ→藤竜也サムズアップ、独房まで歩く→笑顔で外を見る。あたしゃスタンディングオベーションだよ。
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