見ていられないほど辛い場面もあった。
自身の中学生時代のことを思い出した。
何もかもに絶望して、音楽にのみ拠り所を求めていた経験がある。
心がずっしりとしてしまう。
岩井俊二氏が、インタビューで、本当はもっと酷いことが世の中では起こっていて、実際に映像にできたのは氷山の一角にすぎないと言っていた。酷いことを経験している子どもたちのことを少しでも伝える大人が居ても良いんじゃないかと言っていた。
美しすぎる映像にパッケージしているのは、ある種のオブラートのように感じて、徹底した美学の裏に優しさを感じた。
津田さんが凧を飛ばしているときの無垢な表情。