あお

リリイ・シュシュのすべてのあおのレビュー・感想・評価

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)
3.5
2001年の作品を、ようやく。

あまりにも内容が重くて、息が詰まるようだった。
いじめが描かれる作品は嫌い。
つらすぎるから。
いじめる側にどんな理由があっても、
許したくないから。

YouTubeで、20年後に俳優たちと監督が同窓会のように集って作品について語っているのを見て、救われた。

若い子たちにあんな演技をさせて…と思っていたけれど、俳優たちは撮影をとても楽しんでいたらしい。

当時、14歳くらいだった市原隼人と蒼井優は本当に素人で、セリフをちゃんと言えただけで、嬉しくて笑ってしまったと言っていた。

19歳だった忍成修吾、20歳だった伊藤歩とともに、楽しくて仕方ない現場だったようだ。

作品の中で、あまりにもひどいいじめっ子を演じ、その後も意地悪な役や癖のある役が多かった忍成修吾の、穏やかで優しい佇まいと話し方に、なんだかとても感動してしまった。

20年以上過ぎた今も、変わらず俳優を続け活躍している彼ら。

新しい作品を、これからも楽しみにしたい。
あお

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