あおさんの映画レビュー・感想・評価

あお

あお

ロストケア(2023年製作の映画)

4.5

作品のタイトルであるロストケアとは、介護される人を亡き者にすることによって、本人とその家族を救うことを指すと思っていた。

でも、違った。

この作品の中の、
松山ケンイチが演じる介護士と、
長澤まさ
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トンマッコルへようこそ(2005年製作の映画)

5.0

大大大好きな作品が、アマプラに!
うれしー。

2005年の作品。
チョン・ジェヨンもシン・ハギュンも、若くて凛々しい。

ユートピアのような平和な村に舞い降りた、戦争に疲れ切った男たち。
北と南とし
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ある男(2022年製作の映画)

4.3

勝手に、妻夫木聡が元旦那さんの役だと思い込んでいたから、最初少しびっくりしてしまった。

でも観終わったとき、そうか、だから弁護士役だったのかと腑に落ちた気がした。

やはり、うまい。
日本を代表する
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市子(2023年製作の映画)

3.5

重くて暗い話だった。

そして、ラストシーンに違和感を感じた。

自分でも想像していなかった幸せな時間を過ごした後で、もう一度他人の人生を生きることを、本当に市子は選ぶだろうか、と。

全ては生き抜く
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空気殺人~TOXIC~(2022年製作の映画)

3.8

記憶にも新しい、加湿器用細菌剤による健康被害。

事実を隠蔽し責任を逃れようとする企業に立ち向かう、被害者家族でもある医師の姿を描く。

目に見えない物質を吸い込むことによって、健康が削がれていく恐怖
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

面白かった〜!

パート1を映画館で観なかったことを悔やんだ過去。

今作は絶対に映画館で、と決めていた。

すごかったわー。

世界観、好きすぎる。

ティモシーシャラメって、こんなすごい演技する人
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GOGO(ゴゴ)94歳の小学生(2020年製作の映画)

4.0

94歳の小学生、ゴゴ。

みんなと同じ制服を着ているのが、なんだか可愛い。

クラスの人気者であることが、なんだかうれしい。

自分の時代には、学校に通える環境がなかった。
今は、教育の大切さがわかる
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白頭山大噴火(2019年製作の映画)

4.0

面白かった〜。

イ・ビョンホンとハ・ジョンウ、
他にも豪華な顔ぶれがずらりと。

特にイ・ビョンホンがカッコよかったな。
本当に、この人は上手い。

見ていてすごく面白かったし、楽しかったんだけど、
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サムジンカンパニー1995(2020年製作の映画)

3.8

才能があるのに、お茶汲みに甘んじさせられている高卒の女子社員たちの逆襲を描く。

末端の社員たちの気概が社会を変えていく。
スカッとするなぁ。

1990年代のレトロな服装に身を纏った、
主人公の3人
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.8

僕が線を描く、のではない。

線は、僕を描く。

水墨画の線。
筆から紙の上に生み出された線が、
今の自分を表してゆく。
自分でも気が付かない、自分の内面を
明らかにしていく。

水墨画に出会い、人と
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

5.0

途中まで、レオのこと女の子だと思ってた。
男の子だった。

クラスメートもあんまり自然に
「付き合ってるの?」って聞くし、
顔が可愛らしいから、てっきり。

学校に通うようになって、
少しづつ、何かが
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告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

3.8

これ、スペイン映画のリメイクだったの、
全然知らなかった。

ソ・ジソブは大好きな俳優。
彼にとって、初めてのサスペンススリラー作品だとのこと。
ほんと、今までにない役柄で新鮮だった。

2つの視点か
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ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)

3.8

外国人監督が描く「小野田」。

終戦後も、戦争が終わったことを信じずに、
ジャングルで戦い続けた男の物語。

30年という気が遠くなるほどの時間。
「決して玉砕は許されない。
必ず迎えに行くから、それ
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.0

絵がとても綺麗だった。
夢みたいな世界。

泣いた、というコメントが多くて、
ああ、心が温かい人でこの国はいっぱいだと、ちょっと感動。

こういう映画を、字幕なしで見れるようになりたい。
道のりは長い
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EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

4.3

「素晴らしき世界」
「PERFECT DAYS 」の流れで、役所広司さんの過去のこの作品を。

3時間半を超える長編。
けれど、退屈することはなかった。

バスジャック事件で生き残った者たちにとって、
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Shall we ダンス?(1996年製作の映画)

3.8

誰もが、題名だけは知っている有名な映画。

「PERFECT DAYS 」を撮ったヴィム・ヴェンダース監督が、
「この作品で初めて役所広司という俳優を知った」と話していたのがきっかけで、ようやく鑑賞。
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キツツキと雨(2011年製作の映画)

5.0

「素晴らしき世界」と
「PERFECT DAYS 」の役所さんがとてもよかったので、
見たいと思いながら見ていなかったこの作品を。

想像していたのと全く違った。

そして、めちゃくちゃ面白かった!
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

ドイツ人監督ヴィム・ヴェンダースが描く
日本人の生き方。

日本の美。

見終わった時、そんな言葉が浮かんだ。

質素な部屋に宿る高潔さ。
繰り返される毎日の中に宿る哲学のようなもの。

平山の過去は
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

5.0

「キングダム」に続いて、また山崎賢人⁈
他にも俳優いるでしょうよ、と正直思ってた。

でも、違った。
山崎賢人、素晴らしかった。

劇場をあとにしながら、
何度も面白かった!と呟いてしまう。
そのくら
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

5.0

作中で親子を演じる2人が、
本当の親子にしか見えなかった。

撮影が始まる前から、長い時間をかけて信頼関係を築いたのだという。
素晴らしかった。

この世で最も悲しいことの1つ。
それは、子どもに先立
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.3

宮沢氷魚が素敵すぎた。

今まで見てきた作品と比べて、
ずっとずっと自信に満ちていて、堂々と演技していて。

いつのまに、こんなにいい俳優になったんだろうと驚いた。

唯一無二の透明感と純粋さ。
あれ
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ツユクサ(2022年製作の映画)

3.6

幼い息子を失った悲しみを背負う女性が、
幸せに向かって第一歩を踏み出す。
その様を、穏やかに、静かに描く。

幸せに向かって、ほんの一歩進む。
その一歩を踏み出すことを、自分自身に許す。

息子さんが
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キル・ボクスン(2023年製作の映画)

3.8

チョン・ドヨンとソル・ギョング
2人ともかっこよかったな、

ク・ギョファンも、すごくよかった。

気楽にみられるエンタメ作品。

あれ?
頭に出てきた日本のヤクザ役って、
ファン・ジョンミンだったの
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グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル(2016年製作の映画)

4.0

演じている時と、また全然雰囲気が違うドランの姿に、ちょっとびっくり。

頭の中にある思いが溢れてくるみたいに、
早口で喋る。

なんだか見ていて、少し可愛らしくもあった。

まだまだ成長過程だと、自分
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エレファント・ソング(2014年製作の映画)

4.0

この、なんとも言えない不穏な雰囲気。
これは、ドランにしか出せないかもしれない。

すごかった。

この作品を観た後、ドランのドキュメンタリーを見たんだけど、
演技している時と全然雰囲気が違っていて、
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ホリデイ(2006年製作の映画)

3.5

いかにもアメリカっぽい、クリスマス映画。
何も考えずに、さらりと楽しめる。

家の交換は、面白かった。
どっちの家も素敵だったなぁ。

私的には、ジャック・ブラックの恋愛パートがもっと見たかった。
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山の郵便配達(1999年製作の映画)

4.0

山の郵便配達という仕事が、
父から息子へと受け継がれる。

父にとっては最後の、息子にとっては最初の仕事である2泊3日の旅を通して、2人の距離が縮まっていく様を描く。

美しい自然と、そこを淡々と歩く
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

5.0

オリジナルを撮り続けてきた西川監督が、初めて佐木隆三の小説『身分帳』を原作として作り上げた作品なのだという。

主演の役所広司が、素晴らしかった。

穏やかで優しく、
時に衝動的で、暴力的。
そして、
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サンセット・イン・マイ・ホームタウン(2017年製作の映画)

3.0

途中離脱しかけたけど、なんとか最後まで観た。

故郷に久しぶりに帰った主人公が、
自分を初恋の相手と慕う女の子や、友人なんかと過ごす中で成長していくして物語だったのか…?

よくわからなかった😆

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しゃぼん玉(2016年製作の映画)

4.5

帰る場所があるって、幸せなことだ。

そこで待っていてくれる人がいるから、正しく生きようと思える。

その人が自分を信じてくれるから、正しく生きようと思える。

人間って、不思議だ。
たった1人の信じ
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おみおくりの作法(2013年製作の映画)

5.0

ラストシーンが素敵だった。

気持ちを込めて見送ったたくさんの人たちが、彼の元に集まってくる。

思いもかけない展開に寂しくなっていた心に、あたたかな、幸せな想いが一気に溢れてくるようだった。

人生
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非常宣言(2020年製作の映画)

5.0

面白かった〜!

ソン・ガンホ
イ・ビョンホン
キム・ナムギル
チョン・ドヨン
イム・シワン

豪華すぎるキャストに、よくできたストーリー。
もう満足感でいっぱい。

成田への着陸拒否と自衛隊の攻撃の
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さいはてにて やさしい香りと待ちながら(2014年製作の映画)

4.2

大好きな作品を久しぶりに。

永作博美の凛とした佇まいが素敵だ。

佐々木希も、すごくいい。

でも1番驚いたのは、村上淳の存在感。

もう一度、会いたい。
どうしても会いたい。
そう思わせるだけの父
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単騎、千里を走る。(2005年製作の映画)

3.0

チャン・イーモウ×高倉健の作品ということと、以前にテレビでチラッと撮影のドキュメンタリーを見たことがあったこともあって、すごく期待していたけど…。

んー。

高倉健さん、確かに渋いんだけど、
んー。
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淪落の人/みじめな人(2018年製作の映画)

4.0

半身不随の中年男性と、若い外国人家政婦との間に生まれた絆を描く。

彼女が車椅子の後ろに乗って、疾走するシーンが好きだった。

監督は、そんな場面を実際に街で見て、
それをきっかけに2人の物語を描きた
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

3.5

2001年の作品を、ようやく。

あまりにも内容が重くて、息が詰まるようだった。
いじめが描かれる作品は嫌い。
つらすぎるから。
いじめる側にどんな理由があっても、
許したくないから。

YouTub
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