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リリイ・シュシュのすべてのtoshikinagaiのレビュー・感想・評価

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)
4.0
酒も入ってるんで語らせてもらいます
いや本当邦画も捨てたもんじゃない
むしろこういう作品なら邦画の方が響く

語れるほど邦画や日本のアニメ映画を見てきた訳ではないけど

宮崎駿 今敏 大友克洋 細田守 新海誠
の作品には凄く感動したりした
理由はわからないけど
実写 人間の俳優ってやっぱ
他の作品に出てたりとか プライベートとかで背景的なのが邪魔になるんだと思う
だからアニメ作品の人物だと そのままの姿で すっと世界観に入れるというか
見やすいから好きなんだと思ってたけど

今回見た作品で岩井俊二5つ目な訳だけど
上のアニメ作品の様に 人間でも
一気に世界観に入れるっていうのを
感じれたし 知ることができた

リリィシュシュのすべて
今のところ1番好きな映画に出会えた。

とにかく突き刺さった
市原隼人演じる蓮見雄一の人生を見せつけられた感。 虚無感というか 誰しも一度は感じた事のある気持ちを思い出させられる感じ

内容の他にその要因があって
まず撮影場所が栃木の足利という点
そして太田駅が個人的に関わりがあって
映像で出た時に まさかなーと思って観てたんだけど 調べてみたらやはりそうだった
だから映画とかって誰といたとか
誰と見たとか そういうのも入ってくるんだなって改めて感じたから 人それぞれ感じ方はやはり変わってくるものだなと

青春っていいわーって感じる作品って多いと思う あー戻りたいわーみたいな
けどこの作品は青春の残酷さというか
戻りたいけど戻りたくないって気にさせる

沖縄の場面があるんだけど
そこからの落差よ
あれはすごい上手だと思った
青春いいよね からの青春の残酷さにするための伏線じゃないけど そういったシーン

いじめとかのシーンもあるけど
よくあるいじめのシーンとは大違いというかリアルさがあるんすよねー

岩井俊二って 恋愛とか いじめとか 友情とかの表じゃなくて裏を映像にしてるから
凄く見てて感動するんだと思った

映画には音楽とカルチャーは間違いなく
必要だし それが好きなら尚 その作品を好きになれるっていうのを感じる
知らないとしても 観た後にそれに触れるのも大事な事だなと思った

岩井俊二の作品は完全に好き嫌い分かれるだろうね 個人的には最高潮な訳で
ただこれを共感したいとは思えない
絶対に自分しか感じていないものがあるから