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それいけ!アンパンマン ロールとローラ うきぐも城のひみつの住友のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アンパンマン界の海を濾過する城、宇宙のごみを掃除する星に続いて、今度はアンパンマン界の空気を綺麗にする城「うきぐも城」が登場。

ロールパンナちゃんメイン回・第二弾。

ロールパンナちゃんとローラ姫は互いに惹かれ合い、求め合い、城で共に過ごすと一度は語り合うが、心にあるばいきん草のことや暴走する自らを恐れたロールパンナちゃんはやがてローラ姫の元を去ってしまう。

今回は他の作品と比べてジェンダーレスだったように思う。ロールパンナちゃん自身が既に「宝塚の男役をイメージして作った」と語られている(『アンパンマン伝説』/1997)し、ローラ姫は弱音ひとつ吐かずすすんで城の装置をメンテナンスしている(城に1人で住んでいて、すべてを自分でまかなっている)。

「いつか──いつかきっと、一緒に暮らせる」
メロンパンナを想い、願いをそっと口にするロールパンナちゃん。善悪ふたつの心を持っているからこそ葛藤する姿には今回も目を奪われた。

今も昔もロールパンナちゃんが好きなので評価のバイアスもかかりがち。
深いことを考えずに見たい一本。
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