超感動した。映画作りの映画として100点。ロケーション撮影のロードムービーの中、西田敏行扮する監督代理が、女優の物語に魅了されていく。女優に魅入られていく監督もの。映画撮影のシーケンスの素晴らしさは全編に。海辺の男優を捕らえた西田敏行のカメラが観客の目線であるカメラに重なる瞬間。それはあそこで撮影を見つめる人々の視点と、西田敏行、そして観客の視点が重なる瞬間。大勢の人々（それは知り合いだったり他人だったりする）と一つの視点を共有し見つめるのが映画だとしたら、その瞬間はまさに映画的と言える。映画の奇跡がどうやって起こるかを映画化したような映画。
