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忠臣蔵のhummingbirdのレビュー・感想・評価

忠臣蔵(1958年製作の映画)
4.2
大映の忠臣蔵。大映らしい落ち着いた雰囲気で、セットや衣装も豪華。

雷蔵はじめ、最近見ることの多い大映スターはまだ若い世代の役。時代劇を経験している雷蔵、山本富士子、京マチ子は、時代劇の話し方がうまい。雷蔵が浅野内匠頭の役で出番が少ないのはもったいないと思う(役は合ってるけど)。

話はダイジェストだけど、各俳優に見せ場を作りつつ、テンポよく進む。特に後編は、泣かせる・迫力のある見せ方の連続で、俳優の演技にも力が入っていて、すごく見ごたえがある。

前編の前半はカメラワークを多用していて、普通カットを割るような場面でも、カメラワークで処理してる。後編はカット割が多くて見やすい。

前編の長谷川一夫の殺陣、後編の討ち入りのシーンは、動きや見せ方が計算してあってうまいと思う。
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