ヤスヤス

忠臣蔵のヤスヤスのレビュー・感想・評価

忠臣蔵(1958年製作の映画)
3.6
面白かった。昭和のオールスターキャストによる非常にオーソドックスな忠臣蔵。長谷川一夫の大石蔵之助、市川雷蔵の浅野内匠頭、初々しい勝新太郎と鶴田浩二、豪華な女優陣、これだけで観る価値がある。
演技は演劇や歌舞伎に近く、「これぞ時代劇」といった大規模なセットで、様式美あふれる芝居を展開する。特に後半は、名場面の連続で、日本人のDNAに刻まれているのか、涙が止まらなかった。
大石内蔵助役は見せ場の多い、美味しい役だと改めて思った。片岡千恵蔵や市川歌右衛門など、御大たちがこぞって演じてきたのも頷ける。
本作のような良い意味で型にハマった時代劇を観る度に、クロサワ&ミフネが登場した当時の衝撃に思いを馳せてしまう。
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