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ゲゲゲの鬼太郎のmitakosamaのレビュー・感想・評価

ゲゲゲの鬼太郎(2007年製作の映画)
1.5
しょうもない。実写版の鬼太郎に何故ウェンツを起用するのか?なんの事はない。大人の事情って奴でござんすね。ハイハイ。

昨今なんか妙に作られる実写版リメイクの一つ。子供だったアニメキャラを大人のキャラクターに設定変更したパターンね。
香取ハットリ、綾瀬アッコちゃんと同じパターン。

ニュアンスとしては第三期アニメ鬼太郎に近い印象を受ける。世の中の鬼太郎の最大公約数が三期なんだろうな。正義感が強く熱血でバトル的要素も強い。只でさえ本来の水木しげる要素は薄い。でも世間の鬼太郎のイメージはこちらの方が強いんだよな。

でもウェンツ版は、大人になったせいで更に第三期版の印象も外してる。
へんな女子高生に恋慕するという、もっとも鬼太郎らしくないキャラクター。妙にアンニュイに恋してるし。三期鬼太郎の夢子ちゃんにもそんな態度取らなかったよ。
鬼太郎らしく家でダラダラ寝てる時もある。でも身体が大人だからニートみたい。
猫娘に邪険な態度をとるのも、ニートが母親にとる態度みたい。
悪い妖怪に怒る時も我慢が出来ないクソガキみたい。
別に原作に忠実にしない事にイラついてるんじゃない。大人のニートでストーカーでもある主人公に、とにかく全然共感出来ないのがダメだと言ってる訳ですよ。

基本的には昔のアニメのコスプレ大会。室井滋の砂かけに、間寛平の子泣き。まぁ、わかるけど、…
目玉親父はCGだが、声は田の中勇。
猫娘の田中麗奈は可愛い。超カワイイ。
ビビビのねずみは大泉洋。コレだけが頑張ってる。

敵役に九尾の狐みたいのも出てくる。けど悪役として何も共感も出来ないし格好良くも無い。
チョイ役で輪入道の西田敏行とかもあるけどサムイなぁ。
朱の盆や青坊主の顔がCGでちゃんと動いてるのは感心した。さくや妖怪伝の顔の動かないお面の顔の妖怪の、モヤモヤがやっと解消した。

田中麗奈の可愛さと、大泉洋の熱演だけが一応の見所。他は無い。
でも大昔にやったテレビでやった月曜ドラマランドの鬼太郎以下だな。
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