ゆみこ

十九歳の地図のゆみこのレビュー・感想・評価

十九歳の地図(1979年製作の映画)
3.8
柳町光男の映画にはなぜかヨーロッパ映画を感じる。

運動と反復と切取、そして音楽の繊細さと大胆さ故か。その洒落た構図なのか。
とりわけ、「動作」に美学を感じる。

この作品はストーリーこそちぐはぐなものの、ズームインやズームアウトを効果的に使ったカットをはじめ、魅力的な画に引き込まれた。

そして、主人公の眼が良い。
憎しみと諦念を感じる。


それにしても、70,80年代の映画で描かれる浪人生にろくな奴がいないな。
ゆみこ

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