アモット

十九歳の地図のアモットのレビュー・感想・評価

十九歳の地図(1979年製作の映画)
3.5
昭和、と言うか、70年代の猥雑さ(現代と比べれば)と主人公の鬱屈したジメッとした感覚がマッチしている。

しかし主人公は何に対して鬱屈としていたのか。
周囲の人達の絶望と比べたらこの青年の厭世観は笑えてしまう。
まあ、これは他人事だから言えるのか。

きっと答えは僕には分かる。
性欲の解放。

夏目漱石の三四郎の昭和版とも言えるような童貞臭さがにじみ出る作品。
原作者が原作者なだけにきっとこれは哲学なんでしょう。
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