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アラビアのロレンスのオリのレビュー・感想・評価

アラビアのロレンス(1962年製作の映画)
4.0
周りに持ち上げられていったこともあって、
ロレンスはみずからを英雄視する。
運命は自分で切り拓く。
しかし、後に壊れてゆく。
そして《汚れた英雄》と呼ばれる。

アラビアが野蛮であること以上に、
漁夫の利を得ようと画策した欧州各国の、
そして自分自身のなかにあった西洋的な野蛮さに押しつぶされた。
人間は壊れやすい(fragile)。

だから本作は彼の事故死から描く。

時代は、つい目と鼻の先にあるドイツにおけるユダヤ人の抹殺計画、
そして、現今のユダヤ人“国家”におけるガザでのジェノサイドへと続いていく。
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