やっぱりカルカン

犬神家の一族のやっぱりカルカンのネタバレレビュー・内容・結末

犬神家の一族(2006年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

とても有名な作品なのに初めての視聴です。マンガ・アニメ・お笑い番組などで何度もパロディされているのを見ましたが、元ネタの方は今まで一度も見た事がありませんでした。
放送前に「本作には不適切な表現がありますが、製作者の意図を尊重してそのまま放送します」のテロップ。だからずっと放送されてこなかったのかな??中々強烈な内容だったのに祝日の真っ昼間から放送してくれたテレ東さんありがとうございます!!

2006年の映画なのですが、映像やセットはレトロな感じで昭和の雰囲気を再現しています。その中で残念だったのは女優さんのメイク。特に深田恭子さんの眉毛が完全に平成の化粧…細すぎて違和感しかなくて、ず〜っと気になって仕方がありませんでした。

有名な「あのシーン」が意外とあっさり終わるとか、今まで知らなかった伝説の元ネタが見れて嬉しかったし面白かったし3時間があっという間でした。
でも分からないのは登場人物が最初みんな金田一を変人扱いして「こいつ誰!?」「邪魔なよそ者」みたいな態度。カットされていたのかもしれないけど、あんまり金田一に心を開いたり親密になったりする描写が無かったのに、最後は急に、生き残った人達に「寂しい」「忘れられない」などと親しまれ、お別れのお茶会まで企画されていたのが理解出来ませんでした。途中にもうちょっと金田一の事をみんなが少しずつ信頼していくような描写を入れて欲しかったです。

また、金田一本人も言っていた通り「申し訳ない。私がもうちょっと早く事件の核心に迫っていたらこんなにも人が亡くなる事はなかったのに」といったような感じのセリフがありましたが、これは私も中盤ぐらいからずっと思っていました。正直に言ってこの物語において金田一は言わば解説役といった立場になっており、探偵としては全く役に立っていなかったと思います。

顔と名前が覚えられないので、人がたくさん出て来る映画が嫌いなのですがこの映画は超有名俳優ばかり出演されているので配役が分かりやすかったです。Twitterを見ていたら1976年版の方が良いとおっしゃる方が多かったので、もしTVで放送されたら絶対見ようと思います。