k2019

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアのk2019のレビュー・感想・評価

4.0
ゲオで新作映画も全部100円の投げ売りレンタルされてましたが、それでも観たい映画がなかったところにこの映画にブルーレイがあったので観ようかなと。
ストーリーも忘れててちょうどいいし・・・(覚えが悪いと便利だな)
ぐらいな気持ちで観たのですが、

鑑賞後は、
たかだか一生1回分しか生きられないのに「退屈」とかしてたらイカンわ!

と、思いました。(猛省)

この映画は当時、原作者が「トム・クルーズには演じられない」みたいな感じで作る前から酷評してたのが印象的なんですが。
当時、作者じゃなくても誰でもそう思ったんじゃないかと思います。
トム・クルーズという俳優の持つイメージから、このようなキャラクターができるとはイメージしづらかったと思います。

どうしても人の目というのは面の皮しか見えませんから、見た目に惑わされてしまうのですが。
この映画が描いているのはものすごく人間の本質に迫ったところのことで、性の義務感から逃げるための性の倒錯(BL)とは違います。
「ヴァンパイア」という生き方を通して見る人間の本能や欲求、世界を、ものすごく長い年月見ていくという、生き方。
たかだか100年も生きない人生でも、まっとうすることが難しい人間が多い中で。

想像するだけで、ホントに「悔い改めよ」って感じですね。
観ていて色々と考えさせられました。(退屈してただけに)

この映画の中でライター役のクリスチャン・スレイター、
すごく久しぶりに見て、一発で彼がどんなライターかをすごくイマジンしてしまったのが印象的でした。
あとでwiki見たらリバー・フェニックスの代役だったんですね。(ぴったりや)

クローディア役のキルスティン・ダンストはスパイダーマンの彼女役(のちにアントワネット)というイメージでしたが、子役からやってたんですね。
可愛いし、綺麗なのにちょっとオバチャンくさい子って感じがこの作品で活きてて、「ほんまや!この子歳のわりにめっちゃ生きてる子なんだわ!」という説得力があって、ホントすばらしいキャスティング。

ていうか、この作品が描いてる内容からすると、トム・クルーズにブラピにバンデラスという「美貌」なくしては成立しないでしょうが、というお話なので、キャスティングは全てカンペキだと私は思います。

1994年の作品ですが、ここに描かれるヴァンパイアは現代ではある意味現実のものとなってることも、オソロシイ現実です。
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