沢の水

ヴァージンの沢の水のレビュー・感想・評価

ヴァージン(2012年製作の映画)
3.3
10、20、30代女性のロストバージンをテーマにしたオムニバス。

一話目は高校生の初体験。好奇心と気まずさ、不安感と事後の満足感がうまく映像化されていた。いい意味でのスケールの小ささ。

二話目は女芸人の初体験。ここはこうあってほしいっていうところをことごとく外している。ブス役の主人公が全然ブスではないし、美人役の相方もそんなに美人ではない。何と言ってもお笑いの内容がお粗末すぎて、セックスどうこう言ってる場合ではない。

三話目は喪女の初体験。重たい。ノーカット長回し、セリフなしのシーンの多さが、心の鬱屈をうまく表現している。説得力はある映像ではあると思うが、良いと感じるかは受け手の感性にかなり委ねられていると思う。


全編を通して、タイトル通りセックスの表現に妥協がなかったのが良かった。ただ、二話目がトータルで寒すぎてオムニバス作品としてのクオリティを大きく下げている。映画館で観なくて良かった。
沢の水

沢の水