どらみ

赤ちょうちんのどらみのレビュー・感想・評価

赤ちょうちん(1974年製作の映画)
4.0
子供の頃、地上波の深夜枠で観た
秋吉久美子のDVD BOX持ってるんだけど
アマプラで再見
深夜枠の映画は林隆三の妹や同じく藤田敏八の”8月の濡れた砂”
ATG系の三島由紀夫の”音楽”や忘れられない作品沢山観たな
そんな中で”赤ちょうちん”は特に印象に残っている

高岡健二(青春スターだったよね)と知り合った17歳の秋吉久美子が
結婚し引っ越しを繰り返しながら
段々と生活や周囲の人々に疲弊し破滅してゆく
高岡が誤って飲み込んだ義眼をお守りにしていたり
鳥が大嫌いな彼女が
ラスト狂って妙な赤っぽい化粧で髪にリボンをつけ
骨付きの鳥を貪り喰うシーン
子供ながら記憶してたまんまだった

歯を治す前の秋吉久美子
若い肢体が美しく悲しい

最初はリヤカー~オンボロトラック~綺麗なトラック
都会の片隅で引っ越しを重ねる二人
人の善意や悪意

ラブシーンで足の指が反り返りつる
”猫が逃げた”で奥さんがラブシーンに足がつりやすいの元ネタはこれかしら?

キネ順邦画の1974年9位
藤田敏八(ビンパチ,パキさん)監督 助監督は長谷川和彦(ゴジさん)
ゴジさんが日活で神田川の映画化に動いていたが
作詞家の喜多条氏が勝手に東宝と契約してしまい
悪がったかぐや姫のプロデューサーが
次のシングル予定曲だがどうか?と持ち掛け
ゴジさんが気に入って決まったそう
こーせつおいちゃんは”神田川”の次は”なごり雪”をシングル化しようとしてたらしく
映画化もかぐや姫の音楽も諸々の思惑が錯綜していたのねと

次いでビンパチさんが撮った”妹”もアマプラで観れます
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