訳あり家族に、徹底的な虐殺描写、趣味が悪過ぎる映像はもちろん、「ジョーズ」を思わせる水中から客船を襲うシーン、「ジュラシックパーク」のラプトルとの隠れんぼを想起せざるを得ないエイリアンとの隠れんぼ、観衆に囲まれながらポッドが空いて中から出てくるシーンは「未知との遭遇」っぽさもあったり、とにかくスピルバーグ要素が過ぎる。
ただひたすら逃げまどい、手を血に染めても生き残ろうとする人々の様子が終始映され、他の国の様子はセリフのみで、あくまでアメリカの、しかもレイの周りの状況しか描かれていない。そして、核戦争をイメージさせるような、灰まみれのレイや、川に流れる大量の死体、わざとらしい"ヒロシマ"のセリフ。
これはスピルバーグ流"もしもアメリカ本土が戦場になったら"なのかなと思った。
評判よりはずっといいかなと思ったんだけども、やっぱりエンディングがぬるすぎる。あんなバカな兄貴が生きてるのはスピルバーグ優しすぎる。
