はる

細い目のはるのレビュー・感想・評価

細い目(2004年製作の映画)
3.8
2019年59本目

なんだろう、この映画は「観た」というより自分もその時間を生きた、という感覚がする。誰も喋っていない時間や何も起きていない時間も映像が続いているのがリアルだからかな。
映画でよく思うことの一つに、誰も何も言ってなくても、何も起きてなくても、時間は流れていて人はその間に何かを考えたり傷ついたりしてるのに、ということ。電話が切れた後すぐに翌日に画面が切り替わると、「電話が切れた後が一番辛いんじゃないのかな」とか思ったり。
そんなリアルな、生々しい時間や空気を逃げずに描いてるところがこの映画と、もしかしたらこの監督の魅力なのかなと思いました。タレンタイムもどこかで観たいな。
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