う〜ん、歌も踊りも美術も素晴らしいけど、出てくる人間が全員軽薄で、自分のことしか考えてない。誰にも共感なんてできないし、笑っても、楽しくも、見ることができない。
女性を主人公にしている割には、ダンスのシーンは女性はみんな下着のような衣装で踊ってるし、男性が喜ぶ典型的なレヴューのようだ。
ブロードウェイでは超ロングラン公演の記録を持つ作品なのだが、アメリカ人はこれをどんな気持ちで見てるんだろう?
「それがシカゴさ」
「この世はすべてショービジネスさ」
殺人事件も裁判も全てゴシップにしてしまう人々を皮肉っているんだろうけど、それをエンターテイメントにした時にどう楽しんでいいのかわからない。
最後はあそこまでやれば潔さも感じるけど、私は最後までハマれなかった。
*レネー・ゼルウィガーが『ブリジット・ジョーンズ』の後にこれ撮ったのだとしたら、どれだけ急激に痩せたのか、あの巨乳がペッタンコになってたし、そこはビックリした。