愛

シカゴの愛のネタバレレビュー・内容・結末

シカゴ(2002年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

1930年代ジャズエイジの名声と悪にまみれた女囚人の話。
女性を男優勢な社会に揉まれる事なく強く美しく生きている様が心地よい。主人公2人の対照的かつ似ている部分もある描かれ方が面白く、だからこそ最後の2人の息のあったパフォーマンスは圧巻である。

女性をsexyでfamineでobjective に描写する書き方はその時代の女性の在り方、地位を表してるかの様だけれども(今もそうだが)、その中で夫や不倫相手など女性を下に見るであろう男性に対し、法的、暴力的に立ち向かう女性の姿の描かれ方が、見ている女性としてとても心地よい。
一方で、ロキシーを助ける弁護士がwhite man である事、最後の呆気にとられたロキシーの姿など、結局は男性はこうで、女性はこうでなければならない、という概念にはまってしまっているところが少し残念ではあるが、それが現実離れしすぎてなくて良いのかもしれない。

ミュージカルで見るとまた違って良かった。
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