ShinMakita

噛む女のShinMakitaのレビュー・感想・評価

噛む女(1988年製作の映画)
2.5
今日ですべてが終わるさ。
今日ですべてが変わる…



AVメーカー「マッケイブカンパニー」の社長・古賀雄一。彼は、画家の妻チカコとは冷え切っており、幼い娘・沙也子との接し方もわからない。良き夫・良き父になるために生きてるわけじゃない…と嘯く彼は、女優に手を出したり飲み歩いて外泊したりとやりたい放題だが、チカコは文句ひとつ言わず静観しているようだ。ある日、学生時代の友人で俳優の角田が出演する「旧友再会」なる番組に呼ばれてテレビに出た。すると、それを見たという女性から会社に電話がかかる。名は海老名早苗。雄一の小学校のクラスメイトだという。全く覚えがない名前だが、6年生のとき彼に憧れていて、テレビを見て懐かしくなったという早苗にスケベ心を抱いた雄一は、早速彼女と会い、呑んでホテルに連れ込むのだが…


「噛む女」


ロッポニカ映画の代表作で、神代辰巳監督・荒井晴彦脚本。小学校の女子クラスメイトと25年ぶりに会ってセックスしたら、いきなり肩に噛み付かれて驚く主人公。しかし驚きはそれで終わらない。翌日から、女が毎日毎日電話をかけてきて主人公を追い詰めていくんですな。「恐怖のメロディ」みたいな女ストーカーの話なんですが……それなら女ストーカー=余貴美子が主演のはずですよ。しかし主演は、桃井かおりです。推して知るべし。


神代辰巳の代表作「恋人たちは濡れた」や何故か「東京物語」が出てきたりも面白いところ。ラスト、本当の噛む女の出現にドキッとします。女は怖い。その一語に尽きる!
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