「ノータイムトゥーダイまで駆け抜ける」
03.スカイフォール
「あれ?スタッフ一新した?」
連日鑑賞した2作とは違い、小気味良いテンポで終始飽きないストーリーテラーを見せてくれた。
前作が「007として」を描いた物語だとすれば、今作は「MI6として」。
まさしく、「M」を描く物語だった。
Mの死を惜しみつつも、すぐに新たなMが誕生する。
MI6なりの弔いとも言えるだろう。
チーム物としての動きを丁寧に描きつつ、いつも通りボンドの景気良いアクションも健在。
「敵の上の敵の上の敵」という今までのストーリー構成とは違い、1人のヴィランを丁寧に深掘りしていたのも良し。
明確で入り込みやすい物語となっている。
先日まで抱いていた「惜しい」という感情を、無事に爆破してくれた。
ともかくボンド、お前を殺すにはどうすれば良いんだ。