吉島崇光

007 スカイフォールの吉島崇光のレビュー・感想・評価

007 スカイフォール(2012年製作の映画)
4.3
「ノータイムトゥーダイまで駆け抜ける」

03.スカイフォール

「あれ?スタッフ一新した?」

連日鑑賞した2作とは違い、小気味良いテンポで終始飽きないストーリーテラーを見せてくれた。

前作が「007として」を描いた物語だとすれば、今作は「MI6として」。

まさしく、「M」を描く物語だった。

Mの死を惜しみつつも、すぐに新たなMが誕生する。

MI6なりの弔いとも言えるだろう。

チーム物としての動きを丁寧に描きつつ、いつも通りボンドの景気良いアクションも健在。

「敵の上の敵の上の敵」という今までのストーリー構成とは違い、1人のヴィランを丁寧に深掘りしていたのも良し。

明確で入り込みやすい物語となっている。

先日まで抱いていた「惜しい」という感情を、無事に爆破してくれた。

ともかくボンド、お前を殺すにはどうすれば良いんだ。
吉島崇光

吉島崇光