Sukeko

007 スカイフォールのSukekoのレビュー・感想・評価

007 スカイフォール(2012年製作の映画)
4.4
振り返り!久しぶりに見た。

上質なスパイ映画

どのシーンも上質な絵のようで、行く先々の景色、セリフ、ボンドの立ち振る舞い、皮肉めいたジョークが今回の映画はすごく良かった。特にお気に入りがラスト。話の中で「スパイは時代遅れだ」と揶揄されるが、Mがそれを裁判で反対するところから、あえて古びたお屋敷で戦いに挑み、釘やガラスで爆弾を作ったり仕掛けも良かった。

ボンドにしては珍しく感情を向きだしにした、「怒り」の愛車をさんざんに破壊はされたシーンと「悲しみ」Mの最後のシーン。

「M」との関係性は実母ではないのか、と疑ってしまうほどの距離感で、厳しくも愛のあり、お互いが信頼しあっているパートナーで、今作のボンドガールに相応しいのではないかと思う。

敵キャラのシウバも前作とは違い、知的でMに対する母に愛されなかった「淋しさ」とネズミの例えにあったように、なにをしでかすか分からない「恐怖」と「カリスマ性」があり、ハマり役だった。

007はカッコウ、ネズミであったり、動物の本能に例えて恐怖を表すセリフがすごくうまい!!!
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