振り返り!久しぶりに見た。
上質なスパイ映画
どのシーンも上質な絵のようで、行く先々の景色、セリフ、ボンドの立ち振る舞い、皮肉めいたジョークが今回の映画はすごく良かった。特にお気に入りがラスト。話の中で「スパイは時代遅れだ」と揶揄されるが、Mがそれを裁判で反対するところから、あえて古びたお屋敷で戦いに挑み、釘やガラスで爆弾を作ったり仕掛けも良かった。
ボンドにしては珍しく感情を向きだしにした、「怒り」の愛車をさんざんに破壊はされたシーンと「悲しみ」Mの最後のシーン。
「M」との関係性は実母ではないのか、と疑ってしまうほどの距離感で、厳しくも愛のあり、お互いが信頼しあっているパートナーで、今作のボンドガールに相応しいのではないかと思う。
敵キャラのシウバも前作とは違い、知的でMに対する母に愛されなかった「淋しさ」とネズミの例えにあったように、なにをしでかすか分からない「恐怖」と「カリスマ性」があり、ハマり役だった。
007はカッコウ、ネズミであったり、動物の本能に例えて恐怖を表すセリフがすごくうまい!!!