Jumblesoul

ゴールデン・ボーイのJumblesoulのレビュー・感想・評価

ゴールデン・ボーイ(1939年製作の映画)
3.5
バイオリンの名演奏家だが、生活と成功のためにボクシングのチャンプを目指す青年の苦悩を描いたもの。
役柄と同じ20歳前後で、これがデビュー作となる名優ウィリアム・ホールデンが若者らしいフレッシュな演技を見せてくれる。後の『タワーリング・インフェルノ』『ネットワーク』の少しブラックな大人と同じ人物には見えない。
プロモーター役アドルフ・マンジュー、実年齢はまだ20代後半なのにホールデンの父親役を見事に演じたリー・J・コップといった脇役陣も素晴らしい。
そしてヒロイン役のバーバラ・スタンウィックの品のある美しさに魅了される。フランク・キャプラ監督の『群衆』の婦人記者役だった人だが、こんなに魅力のある女優さんとは知らなかった。
後のアカデミー賞受賞式でスタンウィックが既に亡くなっていたホールデンを、「私のゴールデンボーイ」と呼んだのは心打たれるエピソード。
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