原作は新選組の物語ではなく、土方歳三という日本最後の武将の壮絶な生き様を描いた個人史なので、ピントがズレてるとしか言いようがない。特に池田屋事件は、こんなに長く詳細に描く必要は全く無かったと思う。
原>>続きを読む
鑑賞したのは映画版の拡大バージョンと思われる、リマスターされたもの。
セットリストには、アルバム『アラディン・セイン』からも数曲入っているので得した気分。もちろん画像も最近撮ったもののように綺麗で驚く>>続きを読む
いかにも長い物語の、序章の部分だけを見せられた感じ。
続編は既に完成してまもなく公開だが、その後続くのかは微妙なところ。
話はややこしいが、映像は実に美しかった。
東ドイツからアメリカに亡命して来た修道女達が、移民達のための教会を建てる物語。ドナルド・トランプが観たら憤慨しそうな話である。
通りがかりの黒人青年が、たまたま建築に詳しかった等、色々調子良すぎる点が>>続きを読む
無戸籍児童問題を裏テーマにした、失踪もの社会派ミステリー。何かのニュース番組で見た事があるけど、理不尽な法律は一日も早く改定するべきであり、本作の主人公のような不幸な児童は一人も出すべきでない。
中学>>続きを読む
実在した神父をモデルにした憑依ものホラー。
悪魔の表現などありきたりで、やはり70年代の名作『エクソシスト』を越えるものにはならなかった。神父さんが、スクーターを運転して除霊に行くのは新しかったけど。>>続きを読む
今時は、こんな悪徳法律事務所は珍しくないんじゃね?ジーン・ハックマンが珍しく小悪党役で、少し肩透かしされたような。
それにしても2時間超もトム・クルーズを見させられると、何か疲れるな―
本来なら3時間近い尺で描いても充分なドラマになるのに、2時間弱というのは物足りなさすぎる。
各将校のドラマをじっくり描いてから、クーデターに入るのが筋。開始30分もしないで、クライマックスというのはね>>続きを読む
ジェラール・フィリップ絶頂期の作品。監督はルネ・クレールで、手の込んだファンタジー・コメディになっている。
夢の続きが形式を変えて見られるという、貧乏な作曲家が主人公。ラストはクレール監督らしいドタバ>>続きを読む
若い男女の三角関係をベースにした。ルネ・クレール監督のラブコメ。
話は他愛のないものだが、光と影の対比を上手く使った映像など細かい所をきっちり作った一級品である。
『自由を我等に』の主演レイモン・コル>>続きを読む
薄っぺらな邦画を観た後のせいか、約80分の枠に人生のあれこれをギュッと詰め込んだようなルネ・クレール監督のこの名作に、映画の素晴らしさを再確認する思い。
基本はドタバタありのコメディなのに、生きる事の>>続きを読む
原作が『八日目の蝉』の角田光代、主演が『ケイコ』でストィックな熱演が記憶に残る岸井ゆきのという事で期待して観たが、こりゃダメだ。
せっかく都会に住んでいるのに意志も持たずに漂って生きているだけの、クラ>>続きを読む
女性監督と多数の女性スタッフが作った、女性が観るための映画という印象。なので、オジさんにはあまり響かなかった。
ブラック会社に勤める、品の悪い主人公に永野芽郁。だが、上場企業のデキる裕福なOLの方が似>>続きを読む
名匠ルネ・クレール監督の、引退直前の作品。
ロクデナシで酒のみの男ジュジュが主人公。その親友役に本物の歌手ジョルジュ・ブラッサンス。
現代の目から見ると、ジュジュの超お人好しっぷりはありえないが、本来>>続きを読む
女性スパイものなのに、アクションは一切無しという珍しい作品。
濡れ場と拷問シーンは沢山あるので、エログロ・スパイ映画といえばいいのか。
前半の養成所編の教官役、シャーロット・ランプリングはさすがの存在>>続きを読む
一昔前のSF 小説の定番「アンドロイドの暴走」ものを、2020年代の感覚で映像化したもの。一応SFホラーというジャンルになっているが、ホラーっぽい演出もあるけどSF映画の佳作といっていい出来。
第一、>>続きを読む
設定と素材は良いのだが、各エピソードがありきたりで面白くない。
ドラマ『青い鳥』では絶世の美女だった夏川結衣が、普通の小太りのオバさんを演じるのは驚きだった。まるで女子高生に見えない伊藤沙莉は無駄使い>>続きを読む
前半はホラー風味、だが本質的にはブラック・コメディ。このジャンルを日本人キャストで作り上げるのはなかなか難しいが、上手くまとめたと思う。役者陣の力量も充分だからこその成果でもある。
いっその事、登場人>>続きを読む
猟奇殺人ものが、世界的なブームだった頃の作品。サイコパスものにホラー・テイストも加わって、なかなか面白かった。
役所広司以下キャスト陣が、無理なく自然に演技をしているのがいい。最近はすっかり麻雀の人に>>続きを読む
80年代に『スウィート・ホーム』という、和製エンタメ・ホラーの大傑作を作った黒沢清監督の2001年ホラー作品。
ダイヤル回線がネットに繋がる時の不快な音や、ブラウン管のPCモニターなど懐かしい。終盤は>>続きを読む
ベルモンド主演作にしては地味なサスペンス。
派手なアクションも、いつものお笑いも無し。登場する美女二人もあまり好みのタイプじゃない。
元ナチスが絡んでいるとか話もありきたりだし、最後はあっさりとバッド>>続きを読む
『麦秋』と同じく縁談がテーマのようだが、終わってみると中村鴈治郎劇場。少し自由奔放に生きた男の、最後の生き様を描いた作品である。愛人宅で息を引き取るなんて、ある意味理想的な最後ではないのか。
スラッと>>続きを読む
小津監督の家族ドラマは一挙に観た事がなく、本作も3日に渡って小出しで鑑賞完了。
物語にはあまり興味が無く、昭和日本の家屋と家具の鑑賞会状態で観た。
本作の見どころは、黒くフサフサした髪に眼鏡と髭が無い>>続きを読む
若いホテルマンが憧れていたカウボーイと惚れた女に会う為、ベテラン・カウボーイに強引に弟子入りしてメキシコに向かうエンタメ西部劇。
ジャック・レモンの強烈な個性とグレン・フォードの頑固さが絡み合って、飽>>続きを読む
小津監督が松竹を離れて新東宝で作った作品。
というわけでもないのだろうけど、少し肌触りが違うテイストを感じる。痩せて毛がフサフサなので、最初誰だか分からなかつた山村聡が相当なニヒリスト。しかも妻の田中>>続きを読む
フランスで作られた、50年代のベトナムの話。ほとんどが家の中が舞台だが、フランス郊外に作られたセットというから驚く。
前半はベトナム版「おしん」みたいな雰囲気で、家電が一切無い貧しい家庭の話。
後半は>>続きを読む
原作は全米ベストセラー。結論から言えば、わざわざ映像化しなくても、小説を読むだけで充分という気がする話。
前作『オールド』が面白かったので期待していたが、シャマラン監督作品としては今イチ。
主演は20>>続きを読む
昔契約していたケーブルテレビで観た事があるが、すっかり内容を忘れていたので再鑑賞。
悪徳警官役がデンゼル・ワシントン。デンゼルというと、善人の役のイメージが強いので、最後は実は良い人だったというオチか>>続きを読む
上品な英国紳士の見本みたいなアンソニー・ホブキンス主演による、強烈なお下劣コメディ。こんな役でも完璧にやり遂げるのは、さすが名優。
治療と称して浣腸シーンが、こんなにある一般作品も珍しい。どうせなら、>>続きを読む
古典である紫式部の和歌集を、川口松太郎が小説化したものの映像化作品。
平安時代という公家が全盛期という時代の話なので、感情移入は殆どできず。映画にしたせいかセリフは京言葉ではなく、全て現代の標準語なの>>続きを読む
ボクシングものは小難しい所が無く、分かりやすいところがいい。中には「ロッキー」シリーズみたいに、まるで少年マンガの世界で白々しいもあるけど。
主人公のボクサーと同じく、脇役であるマネージャー(トレーナ>>続きを読む
公開時に地元の映画館で観て以来の再鑑賞。パンフレットも購入して、自宅のどこかにあるはず。
事故で沈没した潜水艦からの救出劇で、デヴィッド・キャラダインが自己犠牲で生存者を助ける。
もう少しパニックもの>>続きを読む
終始ドンパチなので飽きそうなものだが、豪華な出演陣の為つい最後まで見てしまう人気シリーズ。
最新作は現役のプロレスラー、ジョン・シナの出番が意外に多い。トボけたキャラが割と良かった。
WWEのローマン>>続きを読む
予想通り、モータウンの設立からマーヴィンの「ホワッツ」まで。
知識の無い人には新鮮かもしれないが、ソウル好きには知ってる事ばかりでつまらなかった。
白人にも受ける曲をという戦力でヒットを量産したが、黒>>続きを読む
ジェイソン・ステイサムが主役なのは確かだけど、一番仕事して活躍しているのは女性ハッカー役のオーブリー・プラザという変な新作。
ジェイソンのアクションも小ぶりな感じで、脇に回った印象さえある。
久しぶり>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
70~80年代に人気があった中堅女優、バーバラ・ハーシーの久々の主演作。あの美形のバーバラも70歳を過ぎ、綺麗だったロングヘアーもすっかり白髪になってしまった。白い髭面の怪しい爺さん役は、『いちご白書>>続きを読む