みおこし

ゴールデン・ボーイのみおこしのレビュー・感想・評価

ゴールデン・ボーイ(1939年製作の映画)
3.7
私の推し女優のバーバラ・スタンウィックの出演作でもあり、なんとあのウィリアム・ホールデンの正真正銘のデビュー作。後にタフで渋めな美男俳優として名を馳せた30代〜50代のイメージとは対照的に、とにかく世間知らずで純朴な21歳の美青年。現代で言うならばトム・ホランドを彷彿とさせる可愛らしさで、とっても意外でした!

かつてヴァイオリンの天才少年として、家族からも周囲からもその将来を期待された青年ジョー。しかし、父親に隠れて始めたボクシングに熱中し、ひょんなことからプロにスカウトされてしまったことから彼の人生が大きく変わってゆくのだった...。

なんと音楽とスポーツ、両方に才能を持っている青年のお話です。「天は何物を与えたの?!」とたまに突っ込みたくなるくらい才能豊かな人は、私たちの身の周りにも稀に存在しますが、まさにジョーが羨ましくてなりません...。
しかも家族にも期待され、仕事の関係者にも期待され...!才能が溢れているがゆえに、そのプレッシャーにも押しつぶされ、自分のプライドも邪魔をして苦悩する青年の葛藤を描いた秀作でした。

厳しい試合の日々の最中に抱いたほのかな恋心や、若さゆえの未熟さに溢れた言動などなど...。すごくフレッシュにジョーを演じているウィリアム・ホールデンの魅力を再発見。
さらには献身的にそんな彼をアシストするジョーの雇い主の恋人ローナ役のバーバラも、姉さん的な存在感がとっても素敵でした。ウィリアムより11歳年上なので、当時32歳なのですがそれでも本当に魅力的だし、まさに大人の色気という感じで本当に素敵すぎる!ジョーとローナの橋でのシーンがまた素敵でした。
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