三島も大好き若尾文子の色気炸裂映画。その色気にヘタな演技でむしゃぶりついた三島を演出と称していびりまくった増村保造の本領発揮作。この若尾様の恐るべき色気はジェニファー・ローレンスが尻込みレベル。なんといってもあの声。変竹林お話やなー！と思いながら観てたら終盤展開であわわと泡食った。ある意味どんでん返し。けど通常サスペンスとは逆方向へのこんな返しは観たことない。ファムファタール純情派とでも言えばいいのか。この妻の立場でこれ以外の行動とれる人いるのか？憎まれ役の小沢栄太郎はもはや微笑ましい憎々しさ。それらをおさめる画面はキマリまくりのかっこいい映画。海外でリメイクされてたら妻役はイザベル・ユペールだったと思う。あの人なら今でもいけるか。
