わたしの『11月』にならない?なんて洋画じゃなきゃいえない素敵な台詞だと思う。
11月限定の恋人になって、と謎の美女サラに持ちかけられた仕事人間のネルソンが変わっていくまでを描く映画。
レビューだけ見て500日のサマーみたいな感じのヒロインが主人公振り回し系映画だと思ってたら、ちがった。
主演ふたりがすごく魅力的。
シャーリーズ・セロン演じるサラは奔放だけど明るくてのびのびしていてなんか憎めない。
キアヌ・リーブス(若い!)が演じるネルソンは最初は超仕事人間でやな感じ…なんだけど、あとからもうどんどんかっこよくて素敵になってくる。大人のようで、かわいい一面があるところが好き。
最初はサラのことを厄介だと思っていたネルソンと、1か月で綺麗に別れるつもりだったサラが、結局お互いに夢中になってしまうのはまさに恋に落ちるって感じがする。
だからこそラストは衝撃的でした。賛否両論あるみたいですね。確かに最期までネルソンと共に人生を過ごしていたらみんな納得の結末だったと思います。
でも、すごく愛しているのにそれを選ばなかったのは、愛している人に最後まで自分を幸せで綺麗な記憶のまま留めていてほしかったから。彼に苦しむ姿は見せたくなかったから。好きだからこそ、と思うと逆にサラの思いが伝わるし、悲しくて切ない(/ _ ; )
夜が明けたサンフランシスコの街にひとり取り残されたネルソンの姿が印象にのこりました。