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ニュー・シネマ・パラダイスのooospemのレビュー・感想・評価

4.5
2018初フィルムはこれを選びました。…こんなん泣く。テレビやラジオが普及する前、映画が人々の最高の娯楽だった愛すべき時代。フィルムが燃えたり、映写がズレたり、今では想像つかないような不便さすら含めて映画そのものへの愛おしさが止まらないんだよな。スクリーンを見つめる村の人々の幸せそうなことよ。映画愛と共に生まれ育った小さな村へのノスタルジーに縛られぬよう《自分のすることを愛せ。子供の頃映写室を愛したように》と背中を押してくれる人生の先輩の存在よ。もうこのあたりから、たくましく立派に生きることと弱く崩れ落ちそうな感傷との狭間でぐちゃぐちゃになりそうなこの気持ち、人生って儚いんだねもう半泣きだった。でも愛に生きようね。わたしは忘れないよこの、映画に教わった人生の愛し方のこと。
《人にはそれぞれ従う星がある》––––この台詞に救われた。
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