火の玉ジョニー

透明人間の火の玉ジョニーのレビュー・感想・評価

透明人間(1954年製作の映画)
3.6
これは日本で作られた「透明人間」
あの「ゴジラ」と同じ年に作られたのか
この作品は知らなかったけどなかなかの佳作

戦争中の実験から透明人間にされた人が銀座のど真ん中で車に飛び込んで自殺する
駆けつけた人たちは「誰もいないじゃないか」と思ったら車の下に血が…

透明でも血は見えるの?ってツッコミはさておきこの作品はヒューマンドラマ

透明人間はもうひとりいるんだとさ!!
で、そいつがどこにいるのか日本中大騒ぎ

さて舞台は変わり…
目の見えない少女は優れた第六感からかその人がいい人なのか悪い人なのか判断できる
同じアパートに住むキャバレーでサンドイッチマンをしてるピエロのおじさんになつく

キャバレーの女性シンガーが悪事に巻き込まれるがたすけようとするピエロおじさんとのラブストーリーが展開される

で、そこにピエロおじさんが透明人間じゃないかと調べる新聞記者土屋嘉男さんがいい感じに絡んできます

もうラストなんて泣けちゃうよ
透明人間になったらエロいことするとか悪いことするとかそんな志の低いジョニーみたいなやつはダメね

目の見えない少女にオルゴールの音色が悲しくも美しい余韻を残して響きます

なんだこれ?
またツッコミながらみよう♪とか思ってたジョニーの心に目に見えないプレゼントをしてくれたこの作品

珍品でも迷作でもない良作でした