ちはな

菊豆(チュイトウ)のちはなのレビュー・感想・評価

菊豆(チュイトウ)(1990年製作の映画)
3.9
1920年代の中国
染物屋の老主人のもとに若くて綺麗な菊豆が後妻として金で買われてやってくる
この家には主人の甥の天青も一緒に暮らしていた

まぁこの三人の三角関係のもつれというか愛憎劇

主人がとってもクセのある嫌〜な奴で サディスティック
自分が不能であることを理解してなくて 子供ができない(跡取りがいない)ことに苛立ち菊豆にDV
前妻もこのことが原因で死んでいる
一方 天青は叔父のいいなりで静かに暮らしていたが 一目菊豆を見た瞬間心を奪われる
叔父から菊豆を助けたい気持ちはあるけど 叔父には逆らえないしぃーみたいな 弱っちいアラフォー男にイライラ

はじめは壁の穴から覗き見することしか出来なかった天青だか 覗かれている事に気付いた菊豆から思わぬ誘いが‥

彼女もギリギリだったんだよね
死んだ方がマシっていう精神状態で 天青ぐらいしか頼れる人いなかったし 気があるの知ってるし

一度一線を超えた二人は日々愛し合うようになり やがて菊豆は妊娠
表向きは主人の子として天青の子を出産する

もうドロドロ
その後の展開がいろいろ凄まじいです
何故か 主人と同じくらい子供がくせ者でホントに天青の子?って思っちゃう

まったく どこにも救いのない話
しかしコン・リーがハマっててよかった
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