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ビフォア・サンセットのEDDIEのレビュー・感想・評価

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)
4.5
運命的な出会いを果たした2人は9年ぶりの再会。23歳の時のときめきを思い出したかのようなウキウキとイーサン&ジュリーのあまりにも自然な会話劇に一瞬たりとも飽きがこない。何度でも観たくなる愛しい2人。

本日がリチャード・リンクレイター監督の誕生日ということで、この作品をセレクト。リンクレイターさんお誕生日おめでとうございます!
自分の好きな恋愛映画と聞かれたら真っ先に思い浮かぶのがこのシリーズです。

▼前作『ビフォアサンライズ』のレビューです。
https://filmarks.com/movies/37019/reviews/82635662

主人公の1人ジェシーを演じるのはイーサン・ホーク。彼は良くも悪くも9年前と変わっておらずとてもセクシーでシブい。私も好きな男性俳優の1人です。
そしてもう1人の主人公セリーヌをジュリー・デルピー。9年前のまだ純真に見える彼女は32歳になって少し痩せ年を重ねたようには見えますが、相変わらずずっと眺めていたいぐらいの美貌を誇ります。

前作同様にずっと2人の会話が繰り広げられ、何かドラマチックな展開があるかというとそうではありません。だけど、2人の織り成す空気感に没頭し、瞬きも勿体ないぐらい引き込まれてしまいます。
時間にしてわずか81分。前作よりも短い再会の時間。ニューヨーク行きの飛行機に乗らなければならないジェシーとパリ在住のセリーヌという2人の運命やいかに。

作家として成功しパリの書店で小さな講演会を開催しているジェシー。そこでの会話が全てでした。講演会に来ている境遇の異なるファンたち。小説の結末とその後について考察を巡らせるファンたち。
小説のひと時の恋人たちはその後再会できたのかどうか。

ラストの余韻。前作とは大きく異なるアプローチですが、このラストがとても心地良い。冒頭のファンとジェシーの会話と上手くリンクしていて最高の幕引きとなっています。

リチャード・リンクレイター監督の大好きな作品三部作。Blu-rayセットを購入していつでも観れる環境ではありましたが、購入してから再生していませんでした。今日はリンクレイター監督の誕生日ということでいい機会。やっぱりいい映画だなぁとしみじみ。

※2020年自宅鑑賞232本目
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