アラン・レネ監督作
まるで夢の中のような映画。注意して観ないと誰が主人公なのか解らなくなる冒頭。なんだかんだ奇抜的なCHANELの衣装。人形のように動かない演技。そして何より、動き多めのカメラワーク。パンの種類も豊富で、横、上下、斜め上下とやりたい放題。拡大や引きも後半になるにつれ増えていった。途中の白多めの画と黒多めの画を素早く交互させるのには、目が痛くなった。しかしそんな事よりもカメラワークが上手い。当たり前だけどPOVとは桁違いに酔わない。鏡を使ったカットも多用していて幻想的な非対称を生んでいる。この映画の見所で、木の影が絵だとも書いてあって探したりしたが、あまり気にならなかったので次回にしようと思う。