お前平田だろ

ディス・イズ・イングランドのお前平田だろのレビュー・感想・評価

5.0
除け者の駆け込み寺的な場だったスキンヘッド・シーンが人の痛みにつけ込む極右にジャックされていく様と、父親を亡くした主人公ショーンが極右に居場所を見つけていく様が痛いほどリンクしていく。極右はマッチョなようで他者を攻撃しなければ自分のアイデンティティと折り合いをつけられない脆弱な人たちであることをスティーブン・グレアム演ずるコンボの不安定さがうまく表現している。時代の痛みと集団の痛みと個人の痛みのつながりを描いた名作!
お前平田だろ

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