松長もんど

さよなら子供たちの松長もんどのレビュー・感想・評価

さよなら子供たち(1987年製作の映画)
3.9
1944年、ナチスの占領下にあったフランス。
その渦中カトリックの寄宿学校で学ぶ”ジュリアン・カンタン”と転校生”ジャン・ボネ”の2人をはじめとした子供たちに焦点を当てた作品。

目下戦場での悲惨さの裏側での子供たちの無邪気な暮らしぶりが余計に切なく感じてしまうのは、こちらは子供ではないものの『戦場のピアニスト (2002)』にも近い。

”ジュリアン・カンタン”と”ジャン・ボネ”に友情が芽生え始めるが、その時代には常に不穏な空気が流れている。

切ない物語。

『さよなら子供たち』(原題も同じ意)。観賞後とても良いタイトルだと感じた。

因みに、ルイ・マルの作品は『死刑台のエレベーター (1958)』『鬼火 (1963)』を観たが、本作こんな感情的な作品も作る人物だったのかと驚いた。