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さよなら子供たちのmkのレビュー・感想・評価

さよなら子供たち(1987年製作の映画)
4.5
ナチス占領下のフランスで幼少期を過ごしたルイマルの自伝的作品
知的隠れユダヤ人の転校生ジャン。下流階級の出で調理場で働くジョゼフ。社会から除け者にされる。脆くてウブな主人公はジュリアンは何ができたのか。
冒頭と最後のシーン。同じ別れを映し出し、同じピアノ曲が物悲しさを促す。しかし後者のさよならは別物。胸が締め付けられる。
どのシーンほ端々からも読み取れる社会的弱者に対する差別偏見。子どもたちの無邪気で些細な日常生活をメインで追っているからこそ印象的。
彼らの目線で静かに描き出された残酷さ。ルイマル監督が撮りたかったものを観賞できてよかった。
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