こつぶライダー

ターミネーター3のこつぶライダーのレビュー・感想・評価

ターミネーター3(2003年製作の映画)
3.0
キャメロンによる前2作から期待が膨らんだ続編。

監督が違うから…では済まされないキャスティングの難しさや、脚本の酷さを指摘する方多数出た問題作。

それでも、ひねくれ者の私だからか、割と擁護してしまう作品。

"そもそも審判の日がなかったことには出来ないんじゃないか?"

というのが個人的な解釈でもあり、都合良く過去を変えることが難しいからこそ、現実を受け入れる勇気と覚悟が必要だ…。
みたいな落とし所は嫌いじゃない。


しかし、確かにそれまでのワクワク感とラストでのカタルシスさは薄かったよね~。

これまでキーとなったサラ・コナーが亡くなった後、未来の英雄になるはずのジョン・コナーに焦点が当たるはずだったが、、、
そのジョンは、まるでダメ男で、あのT2でのエドワード・ファーロングの美男子ぶりを返して欲しいと誰もが思った。
(ニック・スタールごめん!)

今作のヒロインのケイト役クレア・デインズも、ちょっと旬が過ぎてて惜しかったなぁ。。。
ジョンと幼なじみで、父親がスカイネットに繋がるってのもこじつけ感半端なかった。


個人的に良かったのはアクションと悪役。

アクション単独で見たらシリーズ1好き。
単純なカーアクションとして楽しめたし、終盤はメカのギミックも面白くて古臭さから脱却し未来感も出せたと思う。

敵役のT-Xは、見た目は美女であるものの、物凄く強い。
機械なら全て操るチートぶりを発揮。
こりゃ適わんわ…となる中で、しっかり倒すシュワちゃんさすが。
インパクト的にはT2での液体金属には負けたけど、これはこれで味があったと思うなあ~。

子ども心ながら、劇場でクリスタナ・ローケンの美貌にやられた。『スピーシーズ』並に(笑)
売れなかったから残念!!!


1のホラー感や、2の擬似親子ロードムービー感も捨て難いが、実はシリーズで唯一劇場で観ているので、特別な作品なんです。
そこはスコア以上に思い出深さが勝る。
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