あれ、どんな話だったっけ?
えっと、たしか敵が女性ターミネーターで、
結局、最後はスカイネットが起動しちゃうやつだっけ?
って感じでターミネーターの話をするときに
誰も思い出せない地味な作品
とにかく華が無い作品ですが、
実は2の続編としては上手くタイムパラドックスを解消していて、
製作された年代を考えるとスカイネットの考え方とかも凄く良い
でも、地味
T-850という分かりにくいマイナーバージョンアップなど、
もうT-800のままで良くね?って点だったり
T-1000より強いはずなのに、
どこか劣化版な印象が拭えないT-Xだったり
と、なんとも華も無ければ魅力も無い設定
みんなでスカイネットの誕生を阻止したはずなのに、
相変わらずジョン・コナーは狙われるわけで…
本作の場合、ジョン・コナーに関係なく、スカイネットは起動できるわけで、
ジョン・コナーを下手に追い掛け回さない方が、
ジョンがレジスタンスのリーダーにならなかったような気も…
それを言ったら、物語上の追いかけっこが成立しないので、
気づかないフリをしてやり過ごします
スカイネットって、現在におけるクラウドシステムなので、
どこか拠点を一つ破壊したところで、痛くも痒くもないです
結局T-850が守りたいのはジョンの命であって、
スカイネットの破壊という点については人間2人が動いているだけという構造
行きついた先はスカイネットではなく要人向けシェルターで、
スカイネットが起動してジョンがレジスタンスのリーダーとして始まる瞬間でエンディング
…おぉなかなかのバッドエンド感
これを大人気シリーズの満を持しての続編でやってしまうチャレンジ精神
…好きです
なんとなく安直にターミネーターの形式を女性タイプにしたり、
2との差別化を工夫しているが、その設定を活かした展開は終始皆無で、
むさくるしい絵を和らげる程度の効果でしかない
いや、そこはクレアデインズだけで良くね?
このシリーズの足枷にもなっている「T-1000強すぎた問題」
より強い敵とのバトルを期待している厨二心は消化不良なままで、液体金属だけの方が強かったなっていう、がっかり感が本作の低評価を後押ししてたりするのかな
カーアクションについては、とにかく道路沿いの町が豪快に壊されるさまが気持ちよく、CGじゃなくて実際に作ったであろう当時のバブリーな感じも贅沢で好きです
1で定義した円環から抜けられない構造を踏襲して、2のタイムパラドックス的要素を包括的に吸収できているところもシナリオ的には綺麗にまとまっているので、ナンバリング作品としては十分
結果、2の苦労が報われないような気もするけど、レジスタンスのリーダーとしての人生の方がジョン・コナーにとっては幸せなはずなので、これはこれで良かったのかなと思えてます
ジョンにとってのスカイネットは、
バットマンにおけるジョーカーみたいなものなのだから....
★マークのサングラスは観てるほうが恥ずかしいので削除してほしい