監督はハロルド・ライミス、主演がビル・マーレイ、あの「ゴーストバスターズ」のメンバーによるタイムループ映画の原型とも言える傑作ラブコメ。
自己中心的な性格の天気予報官フィル（ビル・マーレイ）は、地方の祭りを取材するためにパンクスタウニーを訪れる。取材を手早くこなして帰宅しようとするフィルだったが、吹雪のため宿泊する羽目に。翌朝起きると、なんとまた祭りの日に戻っていた。何度１日を過ごしても同じ朝へとループしてしまう。
のちに量産されることになるタイムプール映画の基本要素が詰まっており、全てのタイムループの原型とも言える。あなたが大好きなあの恋愛映画やホラー映画のタイムループ物もこの映画を基本として具材や味付けを少し変えただけかもしれない。
田舎町で同じ日を永遠に繰り返すループから抜け出そうと、あの手この手を試してみるがうまくいかない。善行も悪事も、何をやっても翌朝6時にはリセットされる無限ループに、やがてフィルは無気力になり、生きている意味さえ見失いかける。
果たしてフィルは、この繰り返される毎日から抜け出すことができるのか？
この無限ループの中から、何かを見つけ出すことができるのか？
タイムスリップ映画がSF映画になるのに対して、タイムループ映画がヒューマンドラマになりやすい方向性を決定づけた映画とも言える。軽いタッチで描かれているが、人間にとって本当に大切なものとは何かを映画を見ながら気づかせてくれる。
