渡瀬恒彦のデビュー作。本人は全然(演技に)納得してなかったみたいたいだが、スター性がすでに半端ないので安心して見れる。やっぱこのひとは凄い。
話は昔気質のヤクザと仁義もない新興ヤクザ同士の縄張り争いの抗争もの、といういつものやつだが、それに西部劇要素が足され、しかも『網走番外地』までごちゃまぜにミックスされてひっちゃかめっちゃかなかんじ。
鬼寅さんは出るわ、モンマルトルの哲(佐藤允)なんていうわけのわからないキャラが出るわ、とどこまでも戯画調のデタラメさが突っ走る、いつもの楽しい石井輝男映画ではある。
@新文芸座(12/14/2015)35mm