殺し屋人別帳の作品情報・感想・評価

「殺し屋人別帳」に投稿された感想・評価

法一

法一の感想・評価

2.7
 石井輝男もこのあたりになると随分テキトーに撮っている感じがあるが、男優陣の敢闘に比べると、女優が良くない。やくざの親分のぶっとんだ娘役も、若き日の三原葉子だったらさぞかし魅力的な役になっていただろうに。なんか全体的に日活映画感がある。
 オープニングで小池朝雄が退場するまでが一番良いという気もする。
hikkimaryu

hikkimaryuの感想・評価

2.7
渡瀬恒彦のデビュー作。
若さ故の勢いがあってカッコ良ろしいけど、劇中で本人が言ってるように、右から左にあっち行ったりこっち行ったりするだけで特に活躍せず。
物語も、殺し屋の話で始まって最後は義理人情の任侠の話になっちゃってはっきりしない印象。
口笛の佐藤充や八人殺しの嵐寛寿郎、とか脇役は面白かった(由利徹含む)
mingo

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3.8
渡瀬恒彦(新人)に焦点あたりすぎな本作だが、後半の吉田輝雄の目力にもってかれる。そしてなんといっても謎のロシア語を喋る助っ人殺し屋佐藤允は否が応でも目につく。70年の作品なのに喜八作品にでてた頃と比べると老け方が悪役ばっちしの方向へ。そして伊吹吾郎任侠映画何本出てんの。右腕似合いすぎやろ。まさに天性の隣に置いておきたいオーラ。その他石井作品でもお馴染み賀川ゆき絵小池朝雄も印象的、また中谷一郎と荒木一郎の一郎コンビが脇を固める。荒木一郎て今で言う星野源やな。どの役者もとにかく味があり、それぞれが全力出し合ってつくりあげた一本のように思う。
「主演:渡瀬恒彦(新人)」を見るだけでも価値ある作品。フランスからやってきたモンマルトルのテツが出るたびにテーマ曲がかかるのはちょいうざかった。
渡瀬恒彦かっっっっっっっわEなあ!!!!!!!!壊れたヴァイオリン見て「これセメダインでくっつくかな」て言うボーイ❤
主演は渡瀬恒彦なのだが、狂言回し的な役回りであり、実質の主人公は吉田輝雄だ。
基本的には「趣味じゃねえなあ」とか言って田崎潤の蛮行を傍観するだけだ。
フランスかぶれの佐藤允と張り合いつつ認め合いつつ…な感じでとぼけたコンビを結成し、たま~に善玉側の援護をしたりする。

そんな風に呑気な作風なのかと思いきや、意外と暴力描写が多いのだ。
謝罪を要求された荒木一郎が何度も机に頭をたたきつけられたり、中谷一郎が背中を火あぶり拷問されたり…
乱闘シーンでは血が噴き出まくりで、石井輝男のエログロタッチが微妙に滲み出ている。
敵の身体に刀を食い込ませ、石で叩いて押し込みながらケタケタ笑う荒木一郎は味方側とは思えぬ怖さ。

とにかく、やたら多くの濃いキャラとドラマが複合しすぎて渡瀬恒彦があまり目立たない作品だ。
田崎潤と小池朝雄の成り上がりから裏切り合いまでのピカレスクなんてそれだけで一本出来そうな完成度なのに、プロローグであっさり見せて、タイトル前に小池朝雄を退場させる贅沢ぶり。
ヒロインらしく登場するヤクザのワガママ娘は途中で消滅し、復讐に燃える娘は渡瀬恒彦とは碌に絡まない。
主役が悪党側に属しているせいで、本来主役がやるべきことを吉田輝雄や佐藤允や中谷一郎が行うのだ。
互いが互いの役回りを食い合い、伊吹吾郎なんて後半は明らかに存在価値が無くなっている。
挙句の果てには『網走番外地シリーズ』の鬼虎(嵐寛寿郎)が登場。
ということは『直撃地獄拳大逆転』とも同一世界なのか。
「フランシーヌの場合」なんて今の若い映画ファンは知っているのだろうか? あのシーンだけで笑える僕らは幸せ者なのかもしれない。ところでこの映画のタイトル、「じんべつちょう」と言っているけれど、「にんべつちょう」が正しいのでは?
chima

chimaの感想・評価

3.5
2016/10/18@ シネマヴェーラ
荒木一郎の世界
主演の渡瀬恒彦が悪玉側に付いていて、のらりくらりと傍観している設定が面白い。フランスかぶれの佐藤充と良いコンビ。大正琴のアラカンはずるいよー。
ブラックジャックのコスプレみたいな小池朝雄があっと驚く為五郎となるオープニングが確かに一番面白い。野性爆弾の川島みたいな人も出てくる。

大正琴の流しのアラカンがロボ爺みたいで痛々しかったけど、生まれついての俳優だった本人からすればそんなことどうでもいいんだろーなーと後から思った。

片言フランス語がキザなんだか分からない佐藤允とかデタラメ寸前のユニークなキャラばかりで良かった。70年代東映の単にデタラメなキャラが苦手なので。本作はその路線のプレ的な作品でギリギリOK。あくまで私基準ですけど。

伊吹吾郎が中谷一郎の亡骸を前に「俺はヤクザだから…」と網走番外地のセルフパロディみたいなのやったのはちょっと中途半端だったような。

つまらなくはなかったけど、来月には内容をすっかり忘れてしまいそうな映画。
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.5
話はよくあるパターンだけど濃いキャラが多数出まくってて凄い。貧乏症の自分としては一人一人掘り下げないまま殺したりするの勿体無いと思ってしまう。
でも女優さんはみんな上手くないような...。
殺し屋上がりの組長という点をもっと活かしていけばいいのにと思ったけど。
しかし客人システムよく分からないけどあんなフワフワしてていいのか。
渡瀬さんデビュー作でこれ難しかっただろうな。
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