福福吉吉

フェイス/オフの福福吉吉のレビュー・感想・評価

フェイス/オフ(1997年製作の映画)
5.0
◆あらすじ◆
FBI捜査官のショーンは6年前にテロリストのキャスターの銃弾により幼い息子を殺されて以来、キャスターを追い続けていた。空港でキャスターを発見したショーンは激戦の末、キャスターを逮捕するが、キャスターはロサンゼルスに爆弾を設置していた。キャスターが意識不明であるため、刑務所にいる弟のポラックスから爆弾の設置場所を聞き出すために、ショーンはキャスターの顔を移植してキャスターになりポラックスに接近する。その頃、キャスター本人が意識を取り戻し...。

◆感想◆
FBI捜査官とテロリストの顔が入れ替わることにより、テロリストが思うままに捜査官としての成功を謳歌し、FBI捜査官が刑務所で窮地に追い込まれる姿を描くとともに、お互いが自分を取り戻そうとする姿もあり、意外性のある展開と周囲の人間への思わぬ影響が与えていく流れがとても面白い作品でした。

FBI捜査官ショーン・アーチャー(ジョン・トラボルタ)は息子をキャスターに殺されたことから、キャスター逮捕に執念を燃やす真面目で融通の利かない人物として描かれており、日常から周囲にピリピリとした空気を醸し出していました。

一方、テロリストのキャスター・トロイ(ニコラス・ケイジ)は卑劣で冷酷、それでいて品性下劣な性格の持ち主として描かれており、如何にも犯罪者という姿が描かれていました。

そして、本作の肝と言える顔を入れ替え手術を行った後なのですが、ショーンが下劣な性格になり、キャスターが真面目な性格になり、それぞれの性格に応じた反応を示すのですが、これが異常なほど面白い。とにかく2人の俳優の演技力が素晴らしく、見事に変わった性格の2人を演じきっていました。

また、本作ではアクションシーンや爆破シーンの映像がとても派手でカッコよく、特にショーンとキャスターの飛行機とヘリの対決やボートでの戦いなど見応え抜群でとても面白かったです。

文句なしの傑作だと思います。褒めすぎかもしれませんが、エンターテイメントに振り切ったこういう娯楽作に拍手を贈りたいです。

鑑賞日:2024年2月19日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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