アクション映画の傑作中の傑作!
当時映画館で観た時、顔が変わるだけで、立場も言動も、相対する人の心理描写も、全てが変わる演出、脚本に痺れ、度肝抜かされた!!
普通の映画なら、正義と悪に分かれ、悪側の内面を描かれることは滅多にないんだけれども、その人だからこそ打ち明けられることとか、その人だけに見せる態度とか、それぞれの立場から巧みな心理描写が描かれるため、見てる側は不思議と悪側の方にも感情移入してしまうんである。
その没入感を引き出しているのが、トラボルタとニコラス・ケイジの演技。特にニコラス・ケイジは、正義から悪側に変わったアーチャーの気持ちを、その絶妙な表情から、見てる側はぐりっと胸がえぐり取られる感覚になる。
トラウマとなっている、息子の死に対する答えをしっかりと打ち出すラストシーンは、今も尚感動してしまう。
今となってはジョン・ウーの演出が異常にネチっこくて、ぬめっとしてるんだけど、90年代アクションの歴史としてご愛嬌としましょうww
あまりにも荒唐無稽?
面白ければいいんです!!
これぞ映画だっ!