たく

フェイス/オフのたくのレビュー・感想・評価

フェイス/オフ(1997年製作の映画)
4.0
ジョン・トラボルタが好きな方と「トラボルタっていえば『フェノミナン』良かったですよね」って話してたら、有名ながら観たことないジョン・ウー監督の本作をお勧めされて、いまさらながら初鑑賞。
いやーもう120%エンタメに振り切れてて最高だった!
ここまで開き直ってスローモーション使われると笑うしかない。’90年代の映画って意外と観てないので、今後発掘したいと思った。

最先端の医療技術で顔を入れ替えるのは無理くりながらまだ分かるとして、骨格の違いまで無視するのは「さよならドビュッシー」と同じでどうしても引っ掛かった。いちおう体格の修正の説明はあったけどトラボルタとニコラス・ケイジじゃ見た目が違い過ぎる。‥にしても、まあとくかく演出のテンションがめちゃくちゃぶっ飛んでるので後半どうでもよくなっちゃった。
この二人がバットマンとジョーカーみたいな鏡像関係になってて、ラスト近くで鏡を壁にしてそれぞれ自分に銃を向けるという演出が素晴らしかった。互いに家族関係に問題を抱えてて、入れ替わることで関係が改善するきっかけとなる「隣の芝生は青く見える」展開がアルアルだったね。

最初から最後まで銃をぶっ放し続けるのになぜか主役二人には一発も当たらないというフィクションラインの崩壊も、エンタメ的なお楽しみになってた。
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