あんじょーら

ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔いのあんじょーらのレビュー・感想・評価

4.0
誰が思いついたのか分かりませんが、非常に上手い構成になりますね、本当に覚えていない昨夜の出来事があったりしますと。



独身最後の日を楽しく過ごすバチェラー・パーティ(男だけで集まる独身を祝う集まり)を、新郎であるダグとその親友である教師の比較的節度あるフィルと、どちらかというとダメな感じの歯科医のスチュ、新婦の弟でかなりの変わり者アランを交えた4人でヴェガスに繰り出します。が、翌朝目覚めると、スチュの歯が抜けていて、新郎であるダグの姿が見えず、トイレには本物の虎がいて、クローゼットには赤ん坊が泣いています・・・しかも全員昨夜の記憶がない!昨夜何があって、ダグは何処に消えたのか?というバカバカしくも可笑しいコメディです。



まず、やはり二日酔い、という誰もが経験したことがある、共感しやすい状況を、極限まで酷くしたアイディアで最後まで見させるフックの強さがあります。掴みが上手くて飽きさせない展開です。しかもキャラクターもそれぞれが立っていて、素晴らしいのですが、中でもアラン役のザック・ガリフィアナキスが凄すぎる!!物語のエンジンはこの人にかかっていると言っても良いです。とんでもなくトラブルメーカーで何か不穏な空気を纏い、その上踏み込んでくるタイプの人、現実に近くに居たら嫌ですが、映画の中なら笑わせてくれます。



ただ、酷い描写も多々ありますし、ご都合主義的な展開も否めませんが、お酒に関しての失敗がある方にオススメ致します。



馬鹿馬鹿しいにも程がありますけれど、単純に笑える作りにはなっています。