なすび

サタデー・ナイト・フィーバーのなすびのレビュー・感想・評価

5.0
うわっ、完全に舐めてた…!
あまりにも有名すぎるから「なんかジョントラボルタがサタデーのナイトにフィーバーしまくるノリノリ映画だろ!見なくてもわかるわ!」とか思ってたんですけど、めちゃくちゃ深い映画だったし全然ハッピーな気持ちにならない、むしろ最後はしっとりって感じだった。名作と言われてももう反論できません!(昔っぽいダサさには目をつぶろう!)

感じたのは「タクシードライバー」とか「ワンスアポンアタイムインアメリカ」とかの雰囲気。
主人公や周りの悪友たちは労働者階級でお金もない、いい仕事にもつけない。川一つ挟んだ向こう側のキラキラした世界とは裏腹にこっち側ではしがない労働者として一生を終えるコースしか見えない。昼間の世界では得られない快感を夜に憂さ晴らしするように、ディスコで踊り、酒を飲み、セックスし、肝試しのような危ないこともやってみる。それでもやっぱりどこか行き場のないモヤモヤを抱えていて、投げやりな人生を送っている。

そんな中で主人公は得意なダンスで食べていくことも夢見つつ、どうせ自分もここで働いて一生を終えるんだとどこか諦観している。でも彼はダンスを通して大人の女性と出会うことによって少しずつその世界から抜け出そうとしていく、これは彼の成長の映画なのだ!
とにかくこの主人公ジョントラボルタがカッコいい!!!服とか髪型とか今から考えると少しダサいんだけど、腹筋はバキバキに割れてるし手足は長いし笑顔はセクシー、加えてダンスが上手いときた。これはもう女性をメロメロにさせてしまう…!ロッキーやブルースリー、アルパチーノに憧れている所もリアルにかっこいい。

無責任なセックスを描いてるのも良い、そしてめちゃくちゃ怖い。父親になる気なんて全然ないまま無責任なセックスをしてしまったボビー、彼の結末とは…
AV女優が「ゴムは挨拶。ゴム付けない男は挨拶出来ないようなもんだ」って言ってたぞ!

サタデーのナイトにフィーバーする場面も普通に良い、のりのり

あの胸がでかいぽちゃとしたアネットの気持ちもわかる、でもそれじゃアネット一生振り向いてもらえないよな😭
なすび

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