Chico

ボーイ・ミーツ・ガールのChicoのレビュー・感想・評価

ボーイ・ミーツ・ガール(1983年製作の映画)
4.5
再鑑賞

‘恐るべき子供'、レオス・カラックス監督によるヌーヴェル・ヴァーグ'再来'を代表するフレンチフィルム

アレックス青春三部作第一弾

恋人フロレンスを親友トマに奪われ、愛を無くしたアレックス。想いは消えず、彼女の好きなレコードを盗み、そっと彼女の家のドアノブにかける。彼女の残したスカーフをポケットに潜ませてときどき取り出しては彼女を思い出す。
ラジカセを片手にヘッドフォンを耳に街を歩き、橋の上で愛し合うラバーズに小銭を投げる。インターホン越しのカップルの不穏な会話に立ち止まる。向こう側から聴こえる爆音で流れる音楽と女性の話し声。インターホンは切れ、立ち去る男。ポケットから落ちた紙切れを拾うとそこにはパーティへの伝言。宛て名はミレーヌ。
アレックスは顔も知らないミレーヌに淡い恋心を抱き、彼女を探すためパーティへ向かう。

ジャケットに始まりブランケット、クロップドパンツにスカーフと、チェック柄がモノクロに映えます。ラストの疾走。せつない。

少年と青年の狭間にいる繊細で不器用なアレックスを見事に演じるドニ・ラヴァン。ジャケットの着こなしが絶妙なカラックスの分身的キャラクター。

映画にはまりだした頃に観た懐かしの作品。ラッキーなことに内容を忘れてたのでラスト楽しめた。
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