もんてすQ

シュガーのもんてすQのレビュー・感想・評価

シュガー(2004年製作の映画)
3.6
ええ...何でこんなに評価低いんだ...

『マイ・プライベート・アイダホ』にちょこっと話が似ています(雰囲気は『トレイン・スポッティング』のようなミニマムっぽい作風)

主人公クリフが恋した男娼ブッチは、男女無関係に体を売るけど、あくまでも友達ポジションの自分は、キスさせてもらう止まり、なんですよね...悲しい...
そこから二人の友情は育まれていくか、と思われたのですが...

主人公の妹である、小学生のクッキーが、18歳になった兄へのプレゼントに〔ウォッカとマリファナ〕を贈り「遊びまわってセックスしてきな!」と言います...
高樹沙耶もビックリでしょうね!
この妹は幼いながらも、主人公クリフを一番理解し、クリフの精神を支える、唯一の救いとなるナイスキャラでした

全体的に暗く、バイオレンスな雰囲気ながらも、鑑賞後の後味は、それほど悪くないと思います


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明確な自信は無いのですが、ひとつ

ブッチとクッキーが二人きりで話すシーンがあります
クッキーは定期的に薬(何の薬か不明)を服用しているのですが、それを若干パニックになった状態のブッチが必死に売るようせがみます
しかし「もう残りが無いの...また今度貰いに行った時にね...」と申し訳なさそうに断ります
ここが後のストーリーに影響してきます

これ、最初は意味が分からなかったのですが、おおよそ『リタリン』というADHD向けの薬のことだと思います
『リタリン』は集中力を高め、精神を安定させる作用があります(日本では乱用が問題となり、規制がかかりました)
ヤク中になったブッチは、どうしても欲しかったのではないでしょうか?

タイトルの意味は『砂糖とコカイン』のダブルミーニングでしょうが、これをタイトルにした理由はわからないです...

また長文になった...
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