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[Focus]のunkoのレビュー・感想・評価

[Focus](1996年製作の映画)
3.5
※映画の終盤に胸糞要素が入るので、観る場合は注意してください※

第2回さっぽろ映像セミナーで入選した新和男「起承転々」を映像化。
盗聴マニアの青年金村(浅野忠信)を取材するテレビ局の岩井(白井晃)は番組を成立させるため、盗聴器が付けられている部屋への取材や、街中を飛び交う電波を何とか拾おうとする。
すると、偶然反社会的グループの会話を盗聴することに成功する。
内容は新宿のロッカーに拳銃が入っており、その受け渡しの方法を指示するものだった。
チャンスとみた岩井は撮影スタッフと金村を巻き込み現場に向かうのであった…。

全編ビデオカメラにて、撮影されている。
最初はただの漂う電波を拾うだけの話だったのが、次第に大事に巻き込まれていく。ビデオカメラで撮影しているので、
手振れのPOV視点と後半の定点視点が交じり合う妙な感覚。
ロケーション的には95-96年の新宿西口が堪能できる。西口の変化のなさは凄い、当時から完成されているとも言える笑

前半のワクワク感から、後半は尻すぼみになっていくが、73分の短い作品なので、軽く楽しめる。
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